2016年現在夫婦の10組に1組は「なかなか赤ちゃんができないこれって不妊症?」と悩んでいます。
避妊をせずに自然にまかせていると、夫婦の90%が1年以内に妊娠するという統計があります。逆にいうと、1年たっても妊娠しない夫婦が10%はいるということです。
この定義は2015年に改定されました。2015年以前は2年以上子どもができない場合は不妊症とされましたが日本産科婦人科学会が不妊定義を2年から「1年」に変更したそうです。
10分の1という確率は、結構高いものです。赤ちゃんが欲しいと思っているのに、なかなかできないという現実に直面すると、なぜ私たちだけがという思いがしてきますが、世の中には同じように思い悩んでいる人たちがたくさんいるのです。このように、不妊の問題はけっして特別なことではありません。
参考:日本産科婦人科学会:不妊の定義の変更について

赤ちゃんができないなと思ったら

「そろそろ赤ちやんが欲しいけど、なかなかできないな」「避妊しているわけでに ないのに、なぜか妊娠しないな」という人は、意外と多いのではないでしょうか。そんなときは、まず、月経やからだの状態、生活習慣をふり返ってみましょう。

女性の月経のこと

月経痛がひどい、月経不順など、気になることはありませんか。月経は女性の健康のバロメーターのひとつであり、何らかの不調がある場合、不妊の原因となる病気が潜んでいることも少なくありません。気になるこあったら婦人科を受診してみましょう。

女性の毎日の運動や食などの生活

仕事が忙しくて残業続き、普段はほとんど運動しない無理なダイエットをしているなど心あたりはありませんか。不規則な生活や運動不足、栄養不足などは、妊娠を遠ざける要因にもなります。赤ちゃんをむかえたいと思ったら規則正しい生活を心がけましょう。

女性の体のこと

からだが冷えやすかったり、貧血が気になる人は注意がひつようです。ホルモンは血液にのって運ばれますが、冷えから血流が悪くなったり、貧血で血液が不足したりすると、ホルモンが子宮や卵巣まで届かないことがあるからです。血液をつくる作用のある鉄分を意識してとるようにしましょう。

男性のからだのこと

糖尿病や高血圧などの診断をされていませんか。生活習慣病は性機能の低下や精子を形成する力を下げると言われています。また、過去に高熱を出したりおやふくかぜにかかったことがある人も注意が必要です。一度、医師に相談してみましょう。

生活習慣

毎晩、残業や接待が続き帰宅は深夜、仕事の大半はパソコンに向かっている。禁煙週間があるといった人は要注意です。これらの週間は男性が不妊を招く要因になることがあります。できることから少しづつ改善するようにこころがけましょう。

不妊の原因は男性と女性の双方にある

「WHO(世界保健機関)による7273カップルの不妊症の原因調査」 によると、下の図のような結果が得られました。これを見ると、「女性のみにある」がいちばん多いのですが、「男性のみにある」「男女双方にある」 も相当数にのぼることがわかります。
WHOによる7273カップルの不妊症の原因

不妊症の人は年々増えている

近年の不妊治療の進歩は目をみはるものがあり、昔だったらあきらめなければなかった症例でも、妊娠のチャンスが得られるようになってきました。そのため、不妊専門の病院やクリニックも増え、数多くの患者さんが 治療に通っています。
一方で、医療現場では、不妊に悩む人たちが増えているという実感もあり、その原因として下記のようなことが指摘されています。

不妊症の女性と男性が増えた原因とは

  • 女性の晩婚化で30代になってきてから妊娠を望む人が増えてきている。
  • 子宮内膜症や子宮筋腫など、不妊につながる病気に掛かる人が増えている。
  • 性感染症が増えてきている。
  • 環境ホルモンなど生活環境が悪化してきている。